医者と看護師

身体表現性障害に悩んでいる人は多い|治療のススメ

精神的障害の一つです

女性看護師

症状と特徴

身体表現性障害とは、身体に疾病やけがなどの原因が見当たらないにもかかわらず、痛みや不快な症状を訴えたり、自分の身体へのこだわりが人一倍強くなったりする障害のことです。身体表現性障害の症状は多岐にわたり、身体の痛みから胃痛、腹痛などの内臓的な症状、あるいは痛み以外にも性機能の障害を訴えるケースがあるようです。また運動やバランス感覚などの障害を訴える人もあります。中には身体のあちこちに疼痛や激しい痛みが発症する疼痛性障害もあり、このようなつらい症状が出ることで、「自分は重篤な病気にかかっている」と思い込んでしまう人もいるようです。身体表現性障害の特徴は、病院で検査を受けても異常が見当たらないのにつらい症状が長引くため、本人がすっかり発見されにくい病気だと思い込んでしまうことにあります。一方身体的症状だけでなく、精神的症状が現れる場合もあります。それは身体的な症状が続いたために、精神的に不安を感じることが原因である場合もありますし、あるいは身体的症状がなくてもストレスが原因でうつ状態などの症状が現れる場合もあります。身体表現性障害は異常が発見されないために、人にはなかなか分かってもらえず、一人で苦しんでいる人も少なくありません。しかし放置しておくと、鎮痛・鎮静剤や睡眠薬などの薬に頼ってしまいがちになり、症状が改善されないと薬の服用量が増えてしまう危険性がありますので、やはり病院で治療を受ける必要があります。特にストレスなどの精神的な要因が影響していますので、心療内科や精神科での治療が必要になります。

症状をうまく対処するには

身体表現性障害は、つらい症状を消滅させることを患者本人が一番望むことなのですが、症状を消滅させたりすぐに緩和させることはとても難しいのです。そこで身体表現性障害について、患者自らがしっかりと理解しておく必要があります。そのためには病院の主治医が、この病気について患者にわかりやすく説明することが大切です。そしてつらい症状を消滅させることに治療の重点を置くよりも、患者本人がうまく症状をコントロールすることができるように治療を進めていくことが望ましいといえます。身体表現性障害の治療には抑うつ剤や抗不安剤などの投薬治療が行われる場合がありますが、メンタル面から改善していくことも重要なポイントになります。例えば対人関係や仕事、家庭環境が整っていない故にストレスを感じる場合は、心療内科や精神科でのカウンセリングを受けることも有効です。ストレスによる憎悪に比例して、身体表現性障害の症状も重くなる傾向にあります。まずはストレスになる原因や悩みに対処することが、つらい症状を緩和するための近道とも言えます。また通院する時は、症状が出ている時だけ通院するのではなく、定期的に医師の診察を受けるようにすることが大切です。少し症状が緩和されたからと言って通院を怠ると、今後はまた身体表現性障害を発症して振出しに戻ってしまう場合もあります。定期的に診察を受けて身体と心のメンテナンスをすることで、つらい症状をうまく自分でコントロールできるようになり、次第に症状が緩和されて身体表現性障害から抜け出すことにつながります。